「同性愛」と「性同一性障害」は同じと思われてがちですが、この二つは明確に違う点がございます。
それは恋愛対象だけの事なのか、自分の性別についての違和感も含むのかにより変わるということです。
私、鈴木優希もこのことで悩みました。自分は同性愛者なのか、性同一性障害なのか。
実体験を元にした悩み、不安を心境や体の変化とともにお話をさせていただきます。
自分がそうと思っている方も、身近な人がそうかもと思われている方も読んで参考にしてみてください。
ただ、人というのはそれぞれ個性があり、カテゴリーできるほど単純なものではありません。
あくまで参考程度に留め、型に当てはめすぎないない様に注意してください。
同性愛と性同一性障害の違いって?
まずは一般的に括られている同性愛と性同一性障害の違いを解説します。
同性愛とは「自分と同じ性を好き」ということ
同性愛は「女」として「女」が好きってことです。「レズビアン lesbian」と言う言葉を聞いたことはあるのではないでしょうか。
(男が男を好きなことも同性愛。「ゲイ gay」と言います。)
つまり、自分の性別に違和感を覚えず、「女だけれども、女が好きで、性的な対象としても女が良い」という状態です。自身も女のままでいいわけです。
性同一性障害とは「自分の性別に違和感がある」こと
性同一性障害は自分の生まれてきた性別に違和感があります。
例えば、自分におっぱいがついていること、逆に男性器がついていないことなどに違和感や嫌悪感があるわけです。
最初はそういう違和感から始まりそこに葛藤が生まれるのですが、ふと「もしかして、自分は男性なのではないか?」と考え気が付いたときに葛藤が消えるのです。
恋愛や性的な対象も同性であることがほとんどです。(まれに恋愛は普通と言う方もいます。)
この二つを大きくわけると以上の様になりますが、前述の様に単純なものではありません。
いきなり「私は同性愛だ」「私は性同一性障害だ」と明確になる人は少なく、時間やシチュエーションで変化することもございます。
僕、鈴木優希もそうでした。
鈴木優希は同性愛か性同一性障害どちらだったか
僕の場合、思春期の頃の恋愛対象は女性ではありました。
10代の頃から同性(女性)を恋愛対象として気になり、20代の頃には女性のまま女性の方とお付き合いもしております。
しかしその後、性転換をし男性となり、女性と恋愛をしたいと望む様になり、やはり心境は変化をして行っています。
実体験の女性同士の恋愛はどうだったか
ボクの経験で、23歳ごろに同性愛の子と付き合ったことがあります。
お互い女性が恋愛対象なわけですから、そのときは同じ考えの人と恋愛ができると思いました。
しかし、同性愛者であるこの子は「女性」を好きな「女性」あったため、当然ボクには女を求めてくるわけです。
僕はどちらかというと「性同一性障害」であったたため、自分自身は男でありたいという考えで「女性」と恋愛をしていました。
だから、全く上手くいかなかった。
性同一性障害というのは、身体の見た目と、心の性別が異なるものということです。
身体は「女性」であっても、あくまで心は「男」であって、男なんだということです。
女性からも、「男」を求められたいと考えています。
見た目も戸籍も男性に変えたいのです。
性転換をするにあたった経緯と内容
成長期の体の変化はもちろん嫌でしたが、自分の体が女であることを「なぜ?」とは激しくは感じていませんでした。
そのため、性転換を強く望むことは当初はありませんでした。
しかし、あるきっかけで性転換をしようと思う様になりました。
そのきっかけは、生理痛が酷く産婦人科にかかった時に先生に言われた以下の一言でした。
「子供を生まないなら取っちゃう人もいるけどね」
当時、かかっていた精神科と同じ病院の先生だったため僕の性別違和を知っており、会話の中でふと言われた一言でした。
性別適合手術は当時ではタイでの手術がメジャーでしたが、怖がりのためリアルには考えていませんでした。
しかし、国内でしかも名の知れた病院で子宮卵巣の摘出手術が出来るということで決意し、実行にいたりました。
実際に行った性転換手術は何か
初めは名前を変えて、胸を取るだけで良いかなと思っていた。
実際にそれだけで精神的にはかなり落ち着くと思う。
行ったのは胸は取ったこと、子宮卵巣を取ることと、それに伴ったホルモン治療をいたしました。
胸は取って良かったと思いますが、陰茎はつけたいとは思っていませんし、今後もするつもりもありません。
機能しない見た目だけのものをつけてもリスクと比較した時に、僕の中では必要ないという気持ちがあるからです。
初めから自分にはなかったものだから、むしろ「ある」ことの方が想像がつきません。(笑)
みんな一緒じゃなくてもいいんです。
今のあなたを愛している親や彼女は、「男」になることよりも「元気」で居てほしいのです。
自分だけの決定でいい。ガイドラインも病院も責任は取ってくれません。
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